
NIPTは迷うなら受けた方がいいのかな?



受けなかったら後悔するのか考えてみよう!
NIPTを受けなかったら後悔するのか、受けたら後悔するのかは、それぞれの考え方があります。
NIPTは命の選別をするための検査ではないですが、障がいを持った子どもを育てていく大変さも測り知れないもの。
受ける、受けないの両面から、NIPTについて考えてみましょう。
NIPTを受けた方がいいか迷う人は多い
NIPTというのは新型出生前診断のことで、染色体の検査です。
NIPTの検査を受けることによって、ダウン症の21トリソミー、パトー症候群の13トリソミー、エドワーズ症候群の18トリソミーなどの染色体異常を知ることができます。
これから生まれてくる子が、これらの染色体異常だった場合に育てられるのかどうか悩む人も多いと思います。
しかし、もしNIPTを受けて陽性だったらどうすればいいのか、判断ができないという人も多いはずです。
NIPTを受けられる病院では、もし陽性だった場合には遺伝カウンセラーが相談にのってくれるところも多くあります。
とはいえ、命の選択になりますので自分がどういった判断をすればいいのか分からないと悩んでしまう人も多いのです。
NIPTは一般的に妊娠10週から受けることが可能です。
もし、検査を受けて中絶するという判断をした場合に、中絶できるのは妊娠21週6日までです。
NIPTの検査を受けて陽性だった場合、その後羊水検査などの確定診断を行い、その結果を待つのにも時間がかかります。
気が付くと中絶の選択ができる期間が過ぎてしまっていたとなると、もっと早く受けておけばよかったと後悔することもあるかもしれません。
NIPTの検査を受けるのであれば、早いうちから検討する必要があります。
NIPTを受けなかったら後悔する?
NIPTを受けずに出産した場合、もし染色体異常の子供が生まれてしまったら自分は育てられるのかどうか不安になる人が多いはずです。
NIPTを受けられる方で多いのは、赤ちゃんがダウン症などの染色体異常ではないかどうか知りたいという人がほとんどです。
ダウン症の赤ちゃんが生まれてくる確率というのは、20代では1/1000ですが、35歳以上になると1/300と、加齢につれて確率が上がり、40代になると1/90、45歳では1/20にもなると言われています。(参考:厚生労働省)
自分の子供を育てられるのか、きちんと愛してあげられるのかを生まれてから悩んでしまうこともあるかもしれません。
障がいを持って生まれた子を育てるというのはとても大変なことです。
生まれてから、やっぱり育てられないとなってしまうのであれば、NIPTを受けておけばよかった…と後悔してしまうかもしれません。
NIPTを受けたら後悔する?
反対に、NIPTを受けたことによって後悔してしまうという場合もあります。
NIPTでもし陽性だった場合に、どのような選択をするのか思い悩んでしまう人はとても多いです。
NIPTを受ける方の中には、陽性だった場合には育てられる自信がないので中絶すると決めている人もいます。
しかし、どうするか決められないままNIPTを受けている人もいます。
陽性の場合に、その事実を受け入れることができず、ショックで思い悩んでしまうということもあるでしょう。
また、NIPTの検査はあくまでも「非確定検査」であるため、NIPTで陽性だった場合には確定検査である羊水検査や絨毛検査を受けることを勧められます。
NIPTで偽陽性が出る場合もあるのです。
NIPTは母体の採血のみで99%という高い感度で、赤ちゃんの染色体異常を発見することができるとても負担の少ない検査です。
陽性時に羊水検査や絨毛検査を行う場合には、羊水検査1/300、絨毛検査1/100の確率で流産や死産のリスクがあります。
また、費用も30万程度かかるところが多いようです。
NIPTの結果が偽陽性で、羊水検査などの結果が陰性だった場合には安心を買うことはできますが、そういったリスクも考えなければいけないのです。
NIPTを受けなかったら後悔するのかについてまとめ
NIPTを受けなかったら後悔するのか、受けたら後悔するのかは、それぞれの考え方があるはずです。
NIPTは、命の選別をするために行う検査ではありません。
しかし、障がいを持った子どもを育てていくということの大変さも測り知れないものがあるはずです。
NIPTを受けるか受けないかは、しっかりと考えた上で、なおかつタイムリミットがあることも理解して、早期に検討を始めるようにすることをおすすめします。