
NIPTは9週に受けられるの?



はい!早すぎると良くないのかについて解説します!
NIPTは9週0日から受けられる施設があります。
早めにNIPTを希望する人にとっては喜ばしい話ですが、一方で9週0日でのNIPTは早すぎるという声もあります。
なぜ、9週で検査を受けることが早すぎるといわれるのか、今回はその理由について説明していきます。
NIPTを9週で受けるのは早すぎると言われる理由
ここではなぜ、NIPTを9週で受けるのが早すぎると言われるのか、2つにポイントを絞って説明します。
①:早すぎると赤ちゃんのDNAが少ない(9週は大丈夫)
NIPTによる検査は母体の血液に混ざった胎児のDNAを調べることで、染色体異常の可能性を判断します。
少量の血液で胎児のDNAから染色体異常のリスクを調べることができますが、妊娠時期が早いと母体の血液中に胎児のDNAが極少量しか混ざらず、正確に検査することが難しくなります。
文献によっては4週から胎児のDNAが母体の血液から検出できるという報告もあります。
しかし、どのくらいの量が混ざっているのか、どのくらい検査精度に影響するのかなど、早期での胎児のDNAが母体の血液に混ざることによる検査の影響は、論文化されていません。
そのため早期での検査ではまだまだはっきりとしたことが分っているとは言い難いです。
まとめると、検査が早すぎると赤ちゃんのDNAが少ない状態での検査となってしまう。
そして胎児のDNAが少ない影響が検査精度に支障を出てしまう可能性があるということです。
9週でNIPTを受けるのは早すぎるといわれる要因はこの母体の血液中の胎児のDNAの少なさが一因にあります。
しかし、実際は9週でも母体の血液中には胎児のDNAが十分に多くなるため、9週からの検査でも問題ないとされています。
そのため9週0日でも検査可能としている施設もありますよ。
②:結果待ちの間に流産の場合がある(妊娠9週の壁)
9週での検査が早すぎるとされる理由の2つ目が流産のリスクです。
妊娠9週の検診時、流産の診断を受けたり、胎児の発育が前回の検診時より進んでいないといった発育不良を指摘されたりしやすいのが妊娠9週目です。
「妊娠9週の壁」「魔の9週」という言葉があるほど、9週目は妊婦にとって大きなターニングポイントになります。
そのため、流産のリスクが低くなった9週目以降での診断を推奨している施設が多いのです。
NIPTを9週で受けるメリットは、早く不安な気持ちを取り除けること!
一般的に妊娠が発覚するのは、妊娠4週~6週が半数以上を占めています。
妊活をしている人であれば、妊娠へのアンテナも高いため早い段階で妊娠に気づく人もいるはずです。
NIPTは10週から検査を受けることが推奨されているため、多くの妊婦さんは妊娠発覚後から検査が受けられるまでに約1か月の期間があるということになります。
検査可能となる1か月間を、とても長く感じてしまう人も…。
過去に染色体異常のある子どもを産んだ経験や、血縁者に染色体異常を保有している人は特に気になりますよね。
妊娠9週で受けることができるのは、染色体異常のリスクを早期に払拭したいと考える人にとってはメリットが大きいとも言えます。
NIPTの予約は9週より前(妊娠が分かった時点)から取れる
早期のNIPTを考えている人におすすめなのが9週より前に予約を取ることです。
9週で検査を受けられるといわれると、9週になった時点で予約をとって検査を行うと思われがちです。
しかし実際は検査の予約自体は9週より前の段階で取ることが可能ですよ。
そのため9週0日目のタイミングで検査をいち早く受けることもできます。
早めにNIPTを希望する人にとってはうれしい対応ですね。
NIPTを9週で受けることについてまとめ
NIPTを9週で受けることについてまとめました。
9週での検査が早すぎると言われるのには、母体の血液中の胎児のDNA濃度や流産のリスクなどが挙げられます。
しかし中には家庭の事情や精神的な面、年齢的な面など様々な理由でもっと早く検査を受けたいと思う人もいます。
幸いなことにNIPTは9週で受けることが可能な施設もあります。
早期でのNIPTを希望する人は9週で受けることができる施設を選択してくださいね。